【BL】君の描く世界
少し遠慮がちに後ろからそっと抱き着く
それにピクリと反応する体
ゆっくりと僕の方に顔を向けて微笑む
「叶斗、どうした」
さっきとは全く違う、優しく、甘い声で僕に問いかけてくる
「僕なら大丈夫だから…ね?もう帰ろう」
「そんなの駄目だよ」
ここまでは完璧
「こいつ等殺るまで気が済まない」
その台詞も完璧だよ、貢
全部全部僕のシナリオ通りに動くんだ
「殺るなんて駄目だよ。僕以外に触れるの?」
さぁ、早く次の答えを言って、貢
僕を満足させてよ
「そうだな、俺馬鹿だった…叶斗以外に触れるなんて考えらんねぇな。
ーーー愛してるよ、叶斗」
キスをしてくる貢に、自然と僕の口元が弧を描いたーーー…