【BL】君の描く世界

新しい遊び【鷹side】


「僕さ、新しい遊びを見つけちゃった」

廊下に張り出された紙を見つめながら叶斗がひっそりと呟いた


“女子生徒五名 退学”

紙に書かれてある出来事は紛れも無くこの間の事が関係しているのだろう

「…ふーん。どんな遊び」

聞かなくても答えはわかっていたような気がしたが、あえて聞いてみる


「うん、呼び出しごっこだよ」

「呼び出しごっこ?本当の呼び出しじゃなくてか」

「正確には本当の呼び出しだけど、僕にとっては遊びみたいな感覚だから“ごっこ”だよ」

こんな事を言うなんて、本当に叶斗は変わってしまったんだなとしみじみと感じた

人とは本当に恐ろしいモノだな


「それで、何すんだよ」

「あぁ、えっとね、この前みたいな事だよ」

「…」

「僕が最高のタイミングで呼び出し中に貢に電話をかけるんだ。あっ、勿論音声は無しだよ。そしたら絶対何かあったのかと思って貢は走って僕の事を探し回るはずだよ」


クスクスと笑う小さな悪魔


そんな様子を見て口の端を上げた俺
「じゃあさ、叶斗。こんなのはどうだ」



俺の事ももっと楽しませてくれよ



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