【BL】君の描く世界
「な…にこれ…」
力が抜けて、へたりとその場に座り込む
絶対に開けるなと言われたクローゼット
その中には
僕、僕、僕、僕、僕、僕、僕、僕、僕!!
僕の絵でいっぱいだ
「全部…僕…?」
寝ている僕
笑っている僕
お弁当を食べている僕
授業を受けている僕
体育をしている僕
着替えている僕
家の中の…僕?
「何でこれ…こんな僕…!!」
ハッとした
後ろから感じた視線
ギギギ…と音がなりそうな程ゆっくりと首だけをそちらに向ける
そこにはーーー…
「あーあ、開けるなって言ったのに」
「み…つぐ…」