【BL】君の描く世界
シンと静まり返った空気
まるで時が止まっているかのようだ
ピクリと動いた貢の手に反応する僕
間違いなく暴れると思ったから
でもその予想は尽く覆された
「叶斗が俺で、遊んでた…?」
動いた手は物を荒らしたのではなく
貢の顔を覆っていた
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ」
狂ったように繰り返されるその言葉を遮るように呟かれたのは
「嘘じゃねえよ」
と言う感情の無い鷹の言葉だった
「叶斗はっ…叶斗は俺の希望なのに…」
そう言って涙を零し始めた貢を見て、咄嗟に抱き締めようと伸ばした手
けれどその手は貢に届くこと無く払い落された
冷え切った目で僕を見る
鷹に