【BL】君の描く世界
「そーやって中途半端に接するから残酷なんだよ、叶斗は」
僕に浴びせられた鷹の言葉は
厳しいけれど的確だと思った
嫌なら嫌
好きなら好きとハッキリしないところも中途半端
突き放したり
抱きしめようとしたりするのも中途半端
僕が今までしてきた事は
全てにおいて中途半端だ
でも
でもこのまま泣いている貢を放っておけるのか
けれど、考えている僕をよそに鷹は無情にも話を続けた
「叶斗はお前が好きなんじゃ無い。お前の狂った姿が好きだったんだ。だけどもうそれにも飽きたんだろ」
「…」
「叶斗は今ーーー
俺と付き合ってるから」