ずっと大好き…この恋は永遠…
『奥さんがいるのに浅井さんと付き合ったんですよね?』
『あたしと同じ事した佐倉先輩には止める権利なんかないはずです』
塚越の言葉が重くのしかかる。
今の自分と同じ立場だった沙紀に話すなんて…
できるわけがない。
奪った立場の自分が相談する権利なんかない…
胸の奥の方で、罪悪感が作ったキズが鈍く痛む。
「何かあったの?」
「いえっ全然!」
少しだけ表情を落ち込ませたみのりに沙紀が声をかけた。
みのりの大げさな否定が余計に疑問を持たせてしまったようで、沙紀が不思議そうな表情を向けていた。
沙紀の視線にみのりが必死に話題を探して、慌てて口を開く。
「あの…崇さん元気…」
沙紀といえば崇が出てきてしまったみのりだったが…
崇の名前を出した途端にあのファミレスでの事を思い出してしまった。
悠太の事を…
「崇がどうかした?」
首を傾げる沙紀に、みのりが戸惑いながら悠太の事を口にする。
「あ…えっと…
小田切くん…どうしてますか?
元気…ですか?」
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