ずっと大好き…この恋は永遠…

優しさの相手



from.浅井さん
sub.
―――――――――――

頼みがあるんだけどさ、
帰りに教習所寄って
もらえる?

事情は会ってから
話すから。

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仕事が終わるとそんなメールが入っていて、みのりが首を傾げた。


ちゃんと付き合い始めてから教習所に会いに行った事なんて1回もない。


何か急用なのかと不安になりながら教習所へと車を走らせた。




車が故障して帰れないとか?

どこかケガしたとか…?

考えてみれば教習生の助手席に乗るなんて危険だよね…

助手席って一番危ないって教わったし…

まさか…



考えているうちにどんどん不安になってきてしまって、みのりのハンドルを持つ手に力が入る。


赤信号にイライラしながらやっと教習所に着いて車を駐車する。


そして、教習所の建物に入ろうとして…

少し戸惑った。


着替えもしないで急いできたから銀行の制服のままで…

学生の多い教習所では目立ってしまうのは明らかだった。



だけど…


躊躇してる場合でもない事を思い出して、ドアを開けた。



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