ずっと大好き…この恋は永遠…
みのりを助けてくれた教師に安心したのもつかの間、いつまでもみのりに触れたままの教師に少しイラっとした時、車が走り出した。
視線を前に移すと、停車していた車が走り出していた。
「あれ、お弁当屋さんなんですよ。
多分、南商の先生が頼んでそのケースを回収に来たんです」
「へぇ…」
どうでもいい情報に返事をしながら一度後ろを振り返ったが、もう校舎の壁しか見えなかった。
「どうかしましたか?」
小さなため息をついて諦めて前を向くと、塚越が不思議そうに聞いてきた。
「別に。
…階段新しくしたって言ってたから見ただけ」
「…佐倉先輩に聞いたんですか?」
「…あぁ、確か」
みのりの事を誤魔化そうとそんな話題を出したのに、また戻ってしまった話題に居心地の悪さを感じながらため息をついた。
嫌になるほどの天気に、浅井が顔をしかめた。
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