ずっと大好き…この恋は永遠…
「浅井さんって、オムライス好きだよね」
「…まぁな」
別に特別好きな訳じゃなかったが…
みのりと付き合うようになってからは、今までの倍以上の頻度で食べていた。
オムライスが好きというよりは、料理が得意じゃないみのりが一生懸命作ったオムライスが好きだった。
お菓子づくりは好きなのに、料理は不得意なみのりの手際の悪さを眺めているのが楽しかった。
それが自分のためだと思うとうれしくて、どうしょうもなくみのりが可愛くなる。
ご飯を炊く時間を短縮できるように、浅井の部屋のキッチンの戸棚には即席の白米が溢れていた。
「あれ…?」
小さく声をもらしながら破けそうな薄焼き卵をチキンライスに乗せる。
小さめの穴を隠すために書いたケチャップのうさぎはやけに耳が短くて…
「くま?」
「うさぎ!」
分かっていながらみのりをからかった。
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