ずっと大好き…この恋は永遠…
こんな風に思うのはあたしがまだ社会の厳しさが分かっていないから?
浅井さんが守ろうとしてくれてる、あたしの会社での立場ってそんなに大事?
分かんないよ…浅井さん…
不安で不安で仕方ないよ…
「みのり?聞いてた?」
浅井の問いに、みのりが慌てて笑顔を作る。
「あ、うん。
…大丈夫だよ、小さめのケーキだし。
最近出来ておいしいって評判のお店なんだよ?
今日寄った時もお客さんいっぱいいて、もうすぐで売り切れそうでね、…」
不安な気持ちを隠すように、みのりが笑顔を作ったままいつになくおしゃべりに話す。
まとまりのない話を、浅井は優しく微笑んだまま相槌を打ってくれて…
その笑顔に、胸が痛んだ。
『塚越さんの話もそんな風に聞いてあげるの?』
醜いやきもちが浮かんできて…
くすぶった後、不安と化して沈んでいく。
溜まっていく不安が…心を汚していくようで苦しかった。
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