ずっと大好き…この恋は永遠…




「はいっ

後輩にも優しくて勉強できて威張ってなくて…

商業系の部活の大会とかよく助っ人で出てくれって先生に頼まれたりしてたし…

委員会とかもよくやってて…

美人なタイプじゃないけど可愛らしい感じで…

女子の後輩には支持率高かったですよ〜」


ウィンカーを出して左折しながら一気に話した塚越に少しおかしくなった。


同時にみのりの優等生振りに感心した。



そういえば…



卒業式に迎えに行った時、みのりがやたらと賞状やら記念品を抱えていた事を思い出して、浅井が緩めた口から小さくため息をついた。


お人好しなみのりの性格からして、部活の掛け持ちやら大会やら…断る事ができなかったんだろうと思うと

なんだか無性に愛しくなる。




「女子に?…男子には?」



表情を読まれないように相変わらず窓の外に視線を向けたまま聞く。


みのりの話に少し気をよくして口をついた言葉だったが、後から後悔した。


嫉妬深い自分の性格を知っていたはずなのに…


塚越の返答が…

あんなに気持ちを乱すものだとは思わなかったから…


みのりの過去の恋愛なんて

想像もできなかったから…




浅井の言葉に首を捻った塚越が、ゆっくりと口を開いた。




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