ずっと大好き…この恋は永遠…
「入院中って、病気でただでさえ気も滅入ってるのに、慣れない環境に置かれて余計まいっちゃうんだよな…
だからなるべく見舞いに行くようにはしてたけど…
やっぱ心細かったってこないだになって言ってた」
浅井の口から自分の家族の話が出るのは珍しい。
疎遠状態にある中でも、たまには母親に連絡はしているみたいで、みのりも少し安心して微笑む。
「みのりも親大切にしろよ?
当たり前に面倒見てくれるうちは気付かないけど、本当に有り難いもんだから。
…ってオレおやじくさいな(笑)」
「ううん。そうだよね…」
自分の家族は入院した事も大きな病気をした事もないから、つい日常と化している今の落ち着いた生活も、家族なしでは成り立たない。
毎日のお弁当に、制服の洗濯、ぽかぽかの干した布団。
当たり前のようであって、決して当たり前じゃない事。
穏やかな顔をする浅井の横顔に、みのりが微笑んだ。
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