ずっと大好き…この恋は永遠…



「万が一みのりが入院したら毎日見舞いに行ってやるからな」


ふいに言われた言葉に、みのりが少し考えてから返事をした。


「うーん…

来て欲しいけど、帰っちゃった後が寂しいし…」


口を尖らせるみのりに、浅井が運転しながらふっと笑みをこぼす。


少し遠出してきた道を引き返す。


15時という中途半端な時間帯のせいで道は空いていた。


「みのりは本当に甘ったれだよな(笑)

…いいよ、みのりが寝るまでいてやるから。


っつぅか、入院なんかすんな。

みのりもかもしれないけど、オレが寂しくてしょうがねぇよ(笑)」


自分で言い出したくせにそう笑う浅井に、みのりが笑みを浮かべた。





男の子にぬいぐるみをあげた浅井さんをまた好きになった。


家族を大切にしろって言った浅井さんをまた好きになった。




だから…


浅井さんなら…分かってくれるよね?


悠太のお母さんのお見舞いに行きたいって言っても…



入院がどれほど心細いか知ってる浅井さんなら…

あたしの気持ちを分かってくれる…?


『行くな』って止められてもいいから…

相談だけなら…してもいい?



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