ずっと大好き…この恋は永遠…



母親のお見舞いがなくても、悠太と会った事は浅井に話したいと思っていた。


やっぱり黙っているのはどうしても自分で納得できなくて…


何もなかったのに…何もなかったからこそちゃんと話したかった。


悠太とはもうきちんと終わっている事を伝えたかった。


何より隠している今の状態が嫌だった。


嘘をついているようで、喉のあたりが苦しくて…


きちんとまとまった言葉で伝える自信はなかったが、少し落ち着いた今なら…

自分の中で整理ができた今なら、伝えられる。






本当は、ずっと言おうかどうか迷っていた。


聞かされたところで浅井が気分を悪くするだけかもしれないから…


だけど、もし自分だったら話して欲しいと思ったから。


内緒にされていた方が悲しいと思ったから。


何でも話して一緒に考えたいから…


悠太の事も、塚越の事も、全部2人で話したいから。


黙ってられるのが一番嫌だから…






怖いけど…

緊張するけど…


浅井さんならきっと―――…




みのりがじっと見つめている先で、浅井が困ったように呆れて笑った。


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