ずっと大好き…この恋は永遠…
「塚越さんに何言われたの…?」
「なんでもないって(笑)
みのりが女子の下級生に人気だったとか」
笑いながらベランダに出た浅井をみのりがパタパタと追う。
「みのりは中いろよ。
髪にタバコの匂い着くぞ」
浅井の言葉に窓枠の手前で立ち止まったみのりが、尖らせた口を開く。
「…嘘。何か違う事言ってたんでしょ?」
いつもだったらこんな事聞かなかった。
気にはなっても浅井にうまく丸め込まれて終わりだった。
だけど…
今回はどうしても引けなかった。
どうしても気になって…
知りたくて…
聞かずにはいられなかった。
みのりをここまで追い詰めたのは…
塚越の存在。
今までの塚越の言動が思い出されて…
胸の奥から不安が溢れ出す。
息苦しいような錯覚にすら陥る。
ずっと苦しかった気持ちが、もう限界だった。
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