ずっと大好き…この恋は永遠…
別に自分が初めての彼氏だなんて思ってなかった。
出会ったのはみのりが18歳の時だったし、18にもなってれば、それなりに恋愛をしてきたのが普通で…
彼氏の1人や2人いたのも当たり前で…
自分だって前妻の沙紀の事ではみのりにかなりつらい想いをさせた。
高校の時だってそれなりに彼女がいた。
だから、みのりにそんな相手がいるのも当たり前。
当たり前なのに…
どうしても、塚越の言葉が頭を離れなかった。
『元彼が忘れられない』
みのりがオレより前に付き合った男…
どんな奴…?
どれくらい付き合った?
2人で、どんなデートした?
手ぐらい繋いだよな…
キスは…?
忘れられないって言ったって事は…
向こうから別れ話出されたんだよな?
みのりは
別れたくないって…
泣いたりした?
止まる様子のない思考回路を遮断したくて、浅井が教習手帳に目を落とす。
そこにあるのは塚越の写真なのに…
『見ないって言ったじゃないですかっ
うそつき!』
1年前教習した時のみのりの声が聞こえた。
遮断できそうもない頭に、小さくため息をもらした。
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