ずっと大好き…この恋は永遠…

珍しく引かないみのりに浅井が表情を歪める。


自分の気持ちを落ち着かせるために、わざわざタバコを吸いに来たのに、ちっとも気持ちが収まらない。


みのりを傷つけたくなくて誤魔化したのに、こんな時に限って引かないみのりに少しイライラしてきて…


まだ胸でくすぶるさっきの苛立ちが顔を出す。


「…何でもねぇよ」


「なんで隠すの…？

あたしが聞いたらまずい事…？」


「…まずくねぇよ。

一時期…みのりが永井って教師と付き合ってるって噂が流れたって聞いただけ」


タバコの煙混じりの深いため息をつきながら言った浅井の背中を、みのりが驚いた表情で見つめて…

ゆっくりと口を開いた。


「何それ…

なんで…？」


思った通り、ショックを受けてしまった様子のみのりに、浅井が2本目のタバコに火をつける。


「…だから言いたくなかったんだよ。

みのりがショック受けるの分かってたから」


「だって…確かに仲は悪くなかったけど、全然そんなんじゃなかったのに…

それに永井先生、結婚してるし…」


傷付いたみのりを、どうしても慰める気になれなくて…

浅井がため息混じりに呟く。


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