ずっと大好き…この恋は永遠…




元彼気にして電話かけられないとかあるわけねぇし。


ありえねぇし…






まるで自分に言い聞かせるように頭の中で何度も繰り返す。


そして…

浅井の指がずっと迷っていたボタンを押した。



PULL…PULL…


少しの間の後、コールが聞こえて…



『留守番電話サービスに接続します』


「……」


聞こえてきたのは、聞きたかったみのりの声ではなかった。



『メッセージを…』



浅井が電話を切りながらタバコの煙をため息と一緒に口から逃がす。


吐き出した煙が、しばらく目の前で停滞した後、消えていった。





「だせぇ…」


右手に持つタバコから空へと上る白い煙を見ながら浅井が空を仰いだ。



じりじりと照りつける太陽がやるせなくて、浅井の落ち込んだ気分を余計に沈ませた。



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