ずっと大好き…この恋は永遠…



PULL…PULL…


見つめていた先で鳴り始めたケータイに、みのりの体がびくっと揺れた。


「すごいタイミング(笑)

やっぱり浅井さんも会いたいんだね」


「でも今日仕事のはず…」


戸惑いながらみのりがケータイを開くと、期待していた名前とは違う名前が表示されていた。


その名前になんだか少しほっとしながら電話に出る。


『あ、みのりちゃん?

今どこ?!』


聞こえてきた悟の声に、みのりが表情を緩ませる。


「えっと…駅のコーヒーショップだよ。

どうかしたの?」


元気のいい悟の声に、クスクス笑いながら答えると、悟が少し焦った様子で話し出した。


『遼にぃが倒れたんだよっ!

オレ、今から迎えに行くから東口にいて!

10分で着くから!』


「えっ…倒れたって…

ちょっ…悟くん?!」


いきなり切れてしまった電話に、みのりが呼びかけるがもう返事はなくて…

みのりが耳にケータイを当てたまま止まる。


「え、誰?

なんだって?」


隣でココアを飲みながら聞いてきた里奈に視線を合わせないままゆっくり口を開く。


「浅井さんが…倒れたって…」


表情をぴくりとも変えないみのりがゆっくりと言葉を落とした。


グラスの中の氷が崩れて、からんと音を響かせる。


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