ずっと大好き…この恋は永遠…
仲直り
『ごめんねっ
あたし行くね!』
里奈に口早に別れを告げて、すぐに駅の中央にある遊歩道を走り出す。
両側に様々な店が並ぶ遊歩道は人で溢れていて走りにくかった。
「…っ!!」
「あ、ごめん!大丈夫?」
急に目の前に出てきたサラリーマンに、ぶつかってしまったみのりが後ろに転んだ。
結構な勢いで転んでしまったため、腕や脚を擦りむいてしまったようで、ひりひりとした痛みが走る。
「すみません、大丈夫です」
心配してくれたサラリーマンに笑顔を作ることも忘れて、また走り出す。
『遼にぃが倒れたんだよ!』
悟の言葉がぐるぐる回る。
倒れたって…なんで?
教習所で?
ケガで…?
…病気?
浮かんでくる不安に怖くなりながら、ひたすら東口まで走って…
息を切らせながら階段を下りた時、
「みのりちゃん!」
車に乗った悟が声をかけた。
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