ずっと大好き…この恋は永遠…
「浅…井さ…が倒れたって…
どうゆう事…?」
息を切らせたままのみのりを乗せて、悟が車を走らせた。
「オレもよく知らないんだ。
分かんないけど…さっき『倒れた』とだけ連絡があって…」
いつもとは違う悟の横顔が、事の深刻さを語っていた。
いつもの明るさが感じられない、真剣な表情…
ハンドルを握る手までもが緊張しているようで、力の入った拳に骨が浮かび上がっている。
そんな悟に、それ以上聞くこともできなくて、みのりがフロントガラスに視線を移す。
どこの病院なのかも分からないまま、ただ前を向いて着くのを待つしか出来なかった。
膝の上で握った手をキツく握り締める。
半年前にもらった薬指に光る指輪が、中指に当たって存在を主張する。
指輪の中心で輝く石を見つめて、表情をしかめながら、もっと強く手を握った。
どうか…無事でいて…
お願いだから…
キュッと目を閉じて何度も願っていると、悟が車を止めた。
目に映った建物に、みのりが悟を振り返る。
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