ずっと大好き…この恋は永遠…

大きな想い




「…無理」


返ってきた答えに、浅井の時間が一瞬だけ止まったが、続いたみのりの声がその時計を動かした。


「だって…別れてないよ?

やり直してって…おかしくない?」


「うん…いや、オレん中ではそれくらいみのりが離れていっちゃったように感じてたし…

実際それくらい傷付けたし…

もしみのりが別れる気だったらどうしようって…

つぅか…びびらせんな(笑)」


やっといつものように笑った浅井に、みのりも笑顔を返す。


傷つく言葉を言われた事実は変わらないのに

傷付いたキズは消えないのに…


当たり前に許せた。


見せてくれた本音がうれしくて

見えた弱い部分が愛しくて…


当たり前に笑えた。


あんなに自分の気持ちを暴露してしまっても、浅井は当たり前に隣にいてくれて

当たり前に一緒にいてくれて…


今まで怖がっていた気持ちが、ゆっくり温められていくようだった。


別れを切り出される事を怖がってばかりの自分が情けなくて、

そんな選択肢を用意もしていない浅井に安心して…


浅井の大きな深い気持ちに、みのりが微笑んだ。



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