ずっと大好き…この恋は永遠…
ゆっくりと離れた唇に目を開くと、浅井の顔はまだ近くにあって…
恥ずかしくなりながらも視線だけ上げて浅井と目を合わせた。
すると、浅井の目が優しく細められて…
その微笑みに、意識をしっかりたどり寄せとかないとトロンと溶け出してしまいそうな錯覚に陥る。
みのりがぼーっとしてしまった目で見つめている先で、浅井の口が動く。
「…もっとちゃんとキスしてもい?」
ぼんやりとした頭に急に吹き込まれた言葉に、みのりが頬を赤く染める。
返事を待ってるのか、浅井の顔はまだ近くにあるままで…
手で頬を包みながら指先で耳の辺りをくすぐるように撫でる。
「みのり?」
返事を促すような浅井の言葉に答えられる訳もなく…
すぐに頷いておけばよかったと少し後悔する。
なかなか答えられないみのりに浅井が小さく微笑んで提案した。
「じゃあ、してもいいんなら目閉じて口開けて?」
「…っ!」
頷くよりも、答えるよりももっと難問を突きつけられて、みのりがますます頬を赤らめる。
静かな室内に、カチカチと時計の秒針の音だけが響く。
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