ずっと大好き…この恋は永遠…
気持ちを、期待を煽るように浅井の指がみのりの唇をなぞる。
浅井の見つめる先で、その指に誘導されるようにみのりがゆっくり瞼を下ろした。
そして…
異常なくらいのドキドキを感じながら遠慮がちに口を開くと、浅井が小さく笑ったのが聞こえて…
唇を塞がれた。
「…ん……っ」
深まっていくキスにもれてしまった声が、余計にみのりを恥ずかしくさせる。
たっぷりと余韻に浸るほどのキスの後、浅井がみのりの頬に軽くキスをしてから離れた。
「ごちそーさま(笑)
じゃあ送るよ」
「え…」
時間はまだお昼を過ぎたばかりなのに送るという浅井に、みのりが不安そうな表情を浮かべる。
謝ってはくれたけど、もしかしたら浅井の中ではしこりが残っているのかもしれないと、不安に駆られながら思考を巡らせていると…
キーケースを手にとった浅井が背中を向けたまま言った。
「ごめん…
みのりがこのままここにいたら…絶対手出しちゃうから。
…今日は自粛したいからさ」
少し笑いながら言った浅井に、みのりの感情が小さく弾けた。
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