ずっと大好き…この恋は永遠…
「どうしたの?急に…」
浅井がみのりの家の前の道路を挟んだ駐車場に車を止めると、エンジン音で分かったのか、みのりがすぐに姿を見せた。
「んー…
別に…なんとなく」
助手席に乗り込むみのりに、浅井が笑顔を見せながら言った。
でも、みのりは浅井の言葉に口を尖らせて…
浅井をじっと見つめた。
「浅井さんが
『んー…』って言う時は何か考えてる時だよ。
最近気づいた」
みのりの指摘に、そんな事意識した事もなかった浅井が驚いて…
すぐに笑った。
「なに?
なんで笑うの?」
笑い出した浅井に、みのりが表情をしかめて見せる。
「あ、みのりの好きな曲」
ラジオから流れ出した曲に浅井が言うと、すぐにみのりの怒った言葉が返ってきた。
「誤魔化してるでしょ!
なに?
何考えてたの?」
膨れるみのりに浅井がまた少し表情を緩めて…
みのりを自分の胸に引き寄せた。
「みのりがちゃんと5センチのヒールにするか心配でさ」
「本当に?」
「本当(笑)
彼女に背抜かされたら男としてカッコ悪いからな」
浅井に疑いの眼差しを向けていたみのりだったが、浅井のぬくもりに丸め込まれて渋々納得した。
冷房の効いた車内に、みのりの好きなポップスが流れる。
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