ずっと大好き…この恋は永遠…
「詩人みたいな言葉だな(笑)
…儚くなくてもきれいなもんはきれいだと思うけど」
バカにしたように笑った後ぼそっともらした浅井を、みのりが振り返る。
「例えば何?」
「例えなんかねぇよ(笑)
なんとなくそう思っただけ。
一生懸命で必死なら何でも…って、何言わせんだよ(笑)」
うっかりきれい事を言ってしまった照れ隠しに笑う浅井に、みのりがクスクス笑う。
少し遠くに見える花火は、星の輝きをくすぶらせるくらいに明るい。
「みのりは一生懸命だし、なんて言うか…図太いよな」
「図太いって…ほめ言葉?」
口を尖らせながら見てくるみのりに、浅井が続ける。
「いや、ほめ言葉だよ。
みのりはオレなんかよりよっぽど強い。
挫けないし、優しいし…
オレももっと頑張んなきゃなって思わされるよ」
急に言われた言葉がなんだか恥ずかしくて…
みのりがむず痒いような言葉に、巾着の紐を指先で遊ばせる。
紫色をベースにした浴衣に合わせて買った、淡いふじ色の巾着。
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