ずっと大好き…この恋は永遠…
「浅井さんの事も、最初は諦めようと思いました。
多分…そんなに本気じゃなかったから…
だけど、佐倉先輩が不倫してたって聞いて…気持ちが収まらなくなった」
塚越が握った手に力を入れるのが分かった。
ぎゅっと握られた手を見つめながら、みのりが塚越の言葉に耳を澄ます。
「だって、あたしは一生懸命頑張って佐倉先輩を目指してたのに…佐倉先輩は勉強片手に不倫なんかしてて…
許せなくなったんです…
あたしは、そんな人と比べられてイヤミ言われてきたなんて…
悔しくて仕方なかった…」
塚越の声が震える。
つらそうに歪められた表情を見ていられなくて目を逸らそうとしたみのりだったが、ここで逸らしちゃいけない気がして…
塚越の揺れる瞳を見つめた。
「勉強で適わなかったけど…浅井さんを振り向かせられたら、佐倉先輩に全部勝てる気がしたんです…
でも…バカげてました。
あたし、意地になってただけで、浅井さんを本気で好きなわけじゃなかったんです。
ただ、佐倉先輩を見返してやろうってそればっかりで…
でも…浅井さんに言われて気づきました」
塚越の歪められていた表情が、少しだけ緩められた。
少し涙の浮かんだようにも見える瞳が、みのりを捕らえた。
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