ずっと大好き…この恋は永遠…
「悟から電話もらって会社飛び出してから…すげぇ怖くて…
マジかよって…
手が震えた」
悠太が顔を俯かせたまま落とす言葉を、みのりが拾い上げる。
悠太の素直な言葉が、姿が、みのりの涙腺を刺激する。
どんな気持ちだったかを考えるだけでじんわりと瞼が熱くなる。
だけど、自分よりも何倍もつらい悠太の前で涙を流す事は躊躇われて、唇を噛み締めた。
「よく頑張ったね…
もう…大丈夫だから…」
声が震えないように言っても、悠太からの返事はなく、そんな悠太が気になったが…
「…おばさんによろしくね」
自分に出来る事はないように感じて、俯いた悠太にそれだけ言った。
意を決したように悠太に背中を向けて…歩き出そうとした時…
……――――――
悠太がみのりの手首を掴んだ。
驚いて振り返ると、悠太はまだ俯いたままで…
みのりが声をかけようと口を開いた時、悠太の小さな掠れた声が聞こえた。
「みぃ…助けて…
もう1人じゃ…キツい…
傍にいてくれよ…みぃ…」
静まり返ったフロアに、エレベーターの音だけが聞こえる。
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