ずっと大好き…この恋は永遠…
「無理…だよ…」
キュッと結んだ口を噛み締めてから、みのりが躊躇いがちに言った。
弱い悠太の姿に、言葉に、胸が痛みながらも…
表情を歪めたみのりが悠太を見つめる。
悠太は首から俯いたまま黙っていて…そんな姿がつらくて、みのりが目を逸らした。
正直に言えば…多少、気持ちが揺れた。
こんな悠太を、支えてあげたいと…少しだけ思った。
自分に出来るなら…
何より、いつも人を頼らない悠太の言葉を知っていたから…
揺れた。
だけど
悠太よりも支えたい人が…
誰よりも傍で支えたい人がいるから…
失いたくない人がいるから。
だから…
「ごめんね…
ごめん、悠太…」
みのりが絞り出すような声を出すと、みのりの手を掴んでいた悠太の手がゆっくり離された。
そして、俯いたままの悠太が、掠れた声でやっと繋いだような言葉をみのりに向けた。
「ごめん…冗談。忘れて。
…ごめんな」
見上げてきた悠太の瞳が、細められる。
悠太の作り笑いに気付きながら…みのりも笑顔を返した。
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