ずっと大好き…この恋は永遠…
涙の理由
…―――ガチャ…
「おかえりなさいっ」
「ただいま」
何も連絡を入れずに部屋で待ち伏せしていたのに、浅井はびっくりした様子もなくて、みのりが不満そうな表情を向けた。
そんなみのりに、浅井が靴を脱ぎながら笑う。
「つぅか車あったし(笑)
バレバレ」
「あ…そっか」
少し残念そうに口を尖らせたみのりの頭をポンポン撫でながら、浅井がリビングに入った。
テーブルの上にはもう食器やら、グラスやらが用意してあって、キッチンのコンロにはシルバーの深めの鍋が置いてあった。
玄関を開けた時から食欲を刺激していた匂いの正体に、浅井がみのりを振り返る。
「…カレーなんか作れたのか?」
驚いた浅井に、みのりが少し苦笑いを浮かべる。
「あたしだってカレーくらい作れるよ。
だってルーさえあれば誰でも作れるし…」
「これでレパートリーが一つ増えたな(笑)
さっそく食べてもいい?」
うれしそうに笑う浅井に、みのりが笑顔で頷いた。
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