ずっと大好き…この恋は永遠…



本当は、悠太との事があったから…


どうしても落ち着かない自分の気持ちを落ち着かせたくてここに来た。


言おうとも考えたが、簡単に口にする事もできなくて…

浅井に言えないでいる事が苦しくて、余計に気分は落ち込むばかりだった。


「もう帰ろうかな…」


20時近くを指す時計を見てみのりが呟くと、ソファに座っていた浅井が片眉を上げた。


そして立ち上がったみのりの手を掴む。


「まだ帰るなよ。

…もう少し一緒にいたい」


珍しい浅井の言葉にきゅーっと苦しくなってしまって、みのりが少し頬を染める。


そんなみのりの手を引いて、浅井が抱き締めた。


「どうしたの…?」


「んー…なんかやっと落ち着いた気がしてさ。

沙紀の結婚式あたりからゴタゴタしてたし」


座ったままみのりを抱き締める浅井が話すと、浅井が顔を埋めているお腹の辺りがくすぐったい。


「…そうだね」


「だろ?」


キュッと腰の辺りを抱き締める浅井の髪を、みのりが撫でる。


急に襲ってきた愛しさからか、胸が苦しくなって、みのりが浅井の頭を抱き締めた。


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