ずっと大好き…この恋は永遠…



承諾した事を示すみのりのキスに、浅井がもう一度みのりの唇を塞ごうとした時…



…―――ガチャ…




「おじゃま〜」


悟の声が聞こえた。


絶妙のタイミングに、浅井がみのりを押し倒した体制のまま頭をもたげる。


「浅井さん、早くどいて!

悟くんに変に思われちゃうよっ」


下からグイグイ浅井の肩を押し上げるみのりに、浅井が面白くなさそうな表情を向けて…

チュッと軽いキスだけして体を起こした。


やっとどいた浅井にみのりが起き上がった時、悟がリビングに入ってきた。


「あー…いやさ、みのりちゃんの靴があったからどうしようかと思ったんだけどさ?

せっかく来たんだし?

…そんなあからさまに邪魔者扱いすんなよ〜」


入ってきた悟を見ようともしない浅井に、悟が何かを察したように自己弁護を始める。


が、弁護していたはずの悟の視線はすぐにキッチンに向けられた。


「もしかしてカレー?!」


「だとしても食うな」


「なんでだよっ

オレ姉ちゃんにこき使われすぎて腹ペコペコで倒れそうなのにっ」


さっそく始まった2人の軽快な会話に、みのりがクスクス笑う。


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