ずっと大好き…この恋は永遠…
9..2人の関係
本当の幸せ?
「へぇ…そんな事があったんだ」
いつものように駅で待ち合わせした里奈と、近くのパスタ屋に入った。
注文を終えたところで悠太との事を話すと、里奈がいつもとは違う落ち着いたトーンで返事をした。
店内はお昼時とあって混み合っていたが、一席一席が個室みたいな造りになっているため、周りの騒がしさはそれほど気にならない。
黒をベースとした店内の造りに、薄暗い灯りが心地いい空間を作り出す。
「で、どうするの?」
「どうもしないよ。
浅井さんがいるんだし、あたしには何も出来ないし…
だけどなんか後味悪くて…
気になっちゃって…」
「確かに後味は悪いかもね…」
運ばれてきた水の入ったコップの縁でくるくると指先で円を描く里奈が、難しい顔を浮かべる。
後味が悪くても何でも、できないものはできないんだから放っておくしかないのに…
分かっているのについ考えて落ち込んでしまう。
「だってさ…悠太の事は仕方ないにしても…やっぱりおばさんの事は気になるし…
ってゆうか、こないだあんな事があっただけにちゃんと回復に向かってるかも気になるし…
だけど崇さんとか、悟くんに探り入れたら浅井さんいい思いしない…」
「行ってみよっか、これから」
里奈が急に言い出した言葉に、みのりが驚いた表情を向けた。
そんなみのりに里奈が続ける。
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