ずっと大好き…この恋は永遠…
「あたし車戻ってるね」
気を使った里奈が笑顔を残してエレベーターに乗り込む。
エレベーター横の4脚の椅子。
自販機。
あの時の悠太が思い浮かんで、みのりが白い椅子から目を逸らした。
「はい」
悠太が少し微笑みながら差し出した紙のカップに入ったアイスティーを受け取る。
「ありがと…」
「みぃ、中学ん時紅茶ばっか飲んでたよな(笑)」
ははっと笑う悠太は少し元気そうで、みのりが胸を撫で下ろす。
「悠太は牛乳ばっか飲んでたよね」
「でかくなりたかったからなぁ…」
部活終わり、帰り道にある自販機でいつも2人でパックジュースを買っていた。
じゃんけんで負けた方が買ったりして…
でも買い飲みが先生にバレて怒られたり。
懐かしい思い出に、自然と表情が緩む。
「おばさんは大丈夫?」
「あぁ。
ピンピンしてるよ。
でさ…みぃに謝りたい事があるんだ。
…母さんの事で」
悠太がカップに入ったアイスティーを口に運ぶ。
その横顔がやけに大人に見えて…
自分の知らない人みたいに思えてしまって、みのりもカップに口をつけた。
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