ずっと大好き…この恋は永遠…

2人の距離




『ごめん、寝てた(笑)』


浅井から電話が帰ってきたのは、その日の夜だった。



寝てたって事は別に気にしてないのかな…


そんな事を思いながら、みのりが浅井の様子を伺う。


「あの…今日…」


『あ、今日、田崎と会ってきたんだろ?』


「え、あ、うん」


言葉に迷っていると、浅井に他の話題を持ち出されてしまって…

戸惑いながらみのりが答える。


『元気だったか?

変わってた?』


「髪は伸びたかな。

短大楽しいって言ってた。

あたしも大学行ってみたかったな」


『大学なぁ…

オレは遊びに行ったようなもんだったなぁ』


いつもと変わらない様子の浅井に、ついいつもみたいに話してしまう。


話題を変えようにもそんな雰囲気でもなくて、みのりが口ごもる。



意外と繊細で気にしやすい性格なのに、何もその話題を出さない浅井が気になったが…

自分から言って思い出させるのも嫌で。


特に飾っている訳でもなく聞こえた浅井の声が余計に聞きにくくさせる。


意識して明るく努めてる様子も、無理して隠してる様子もない。


そんな様子は不思議だったが…

無理に掘り起こす必要もない気がして、とりあえず様子を見ることにした。


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