ずっと大好き…この恋は永遠…
病室の外を賑やかな集団が通り過ぎる。
だけど、そんな声も気にならなかった。
何も吸収しようとしない頭は、ぼーっとしているだけでそれ以外の行動を許さなかった。
ただ立ち尽くして…頬を流れ落ちる涙を手で拭うことも出来ない。
ぎゅっと掴まれたように苦しくなった胸にまた瞼が熱くなった時…
浅井が言葉を続けた。
「僕よりも悠太くんの方がって…それは分かってるんです。
だけど…」
今まではっきりと話していた浅井が言葉を詰まらせた。
なかなか続きを言わない浅井に、みのりが顔を上げた時―――…
「だけど―――…
オレが…僕が、みのりを離してやれません」
穏やかな風がカーテンを揺らす。
そんな風に吹かれながら呆然とするみのりの隣で、悠太がふっと笑みを落とした。
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