ずっと大好き…この恋は永遠…
「すみません…
みのりが普通よりも大変な思いをするのは分かってます。
今までつらい想いをさせてきたのも…
だけど、それでも…
みのりだけは離してやれません。
どうしても…」
驚いて一瞬止まった涙が、ゆっくりとまたじわじわ浮かび上がり、滴になって頬をすべり落ちる。
「先週から時間をかけて父親と話し合って和解してきました。
確かに気難しい父親ですし、オレの離婚歴の事でもみのりにはつらい道を歩かせる事になるけど…僕が全力で守ります。
絶対幸せにします。
約束します」
まるでプロポーズのような台詞に、みのりの瞳からは留まる事を知らずに涙が溢れ出す。
隣から感じた視線に悠太を見ると、微笑む悠太の顔が目に映って…余計に涙を誘った。
「…みぃちゃんは幸せね。
浅井さん、みぃちゃんと悠太は中学の時に終わってるのよ。
今更どうこうならないって…悠太にこないだはっきり言われちゃったわ。
こだわってたのは私だけで、悠太はとっくに吹っ切ってたのね。
情けないわ」
春子の明るい声に、悠太が笑みを浮かべたまま口を開く。
「本当だよ。
母さんは黙って寝てればいいのに、オレの事なんか心配するから勘違いして変な事考えるんだよ。
もうとっくにオレとみぃは終わってるんだから。
…な?」
急に呼び掛けてきた悠太に、みのりがびっくりして悠太を見た。
わざとみのりの存在を浅井に気付かせるような問い掛けに、みのりが困惑した表情を浮かべた時…
…―――シャッ
仕切りのカーテンが勢いよく開けられた。
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