ずっと大好き…この恋は永遠…
「なんだよ。
言いたい事があるなら言え」
苦笑いをこぼしながら言う浅井に、みのりが少し恥ずかしそうに俯く。
そしてちらりと視線を浅井に向けた。
「これ…どうしたの?」
みのりが指さしたのは、浅井の口の端に貼られている絆創膏。
みのりの問いに、浅井が気まずそうに眉をひそめた。
「あー…親父に殴られた」
「殴…?!
そういえばさっきお父さんと話してきたって言ってたよね…?」
「あぁ。
今までちゃんとしてこなかったから…毎日行って謝って殴られたりして…昨日、やっと許してもらった」
昨日…
みのりの頭に、遅くにかかってきた電話が浮かぶ。
確かに昨日の電話の浅井の声は少し落ち着いていたように感じた。
「だけど、なんで急に…」
今までだって2人で何度か会いに行ったりしていた。
その度に会ってもらえなくても、『ゆっくり行こうな』なんて言ってたのは浅井なのに…
不思議がるみのりに浅井が一瞬視線を移して…何も言わずに前を見る。
どこに向かっているのか分からないまま、みのりがまだ不安の残る胸を抱えながら、浅井の横顔を見つめた。
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