ずっと大好き…この恋は永遠…



優しくおろされたベッドはふかふかで…

熱くも優しく触れる浅井の指や唇に、そのままベッドに沈んでいってしまうような感覚に陥る。


深く深く溶けてそのまま…



…PULL…PULL…


「…浅井さん」


「……」


「あっ…や、浅井さんっ電話っ」


続けようとする浅井を、みのりが押し返す。


すると、浅井は少しふてくされたような顔をしてため息を落としてから、ケータイに出た。


浅井のはだけた胸元がなんとも言えず胸をドキドキさせて、みのりが目を逸らす。


「…なんだよ、悟」


不機嫌を主張するように返事をする浅井に、みのりにも聞こえるほど威勢のいい悟の声。


そんな悟の声に少しケータイを耳から離した浅井の表情が、一瞬固まって…微笑みを落とした。




「沙紀と小田切のおばさん、明日退院だって」


優しく笑みを浮かべた浅井に、みのりも安心した笑顔を咲かせる。



…PULL…PULL…


「…悟くんだ」


再び部屋に響く着信音はみのりのケータイ。


ディスプレイに表示された悟の名前に、みのりと浅井が顔を合わせて笑う。


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