ずっと大好き…この恋は永遠…



PULL…PULL…


「…浅井さん?」


みのりの手からケータイを抜き取る浅井に、みのりが首を傾げる。


取り上げたケータイを閉じると、浅井はそれをベッドサイドのテーブルに置いてしまった。


「どうせ同じ用件だろ。

いいよ、後で…」


そのまま真剣な目をした浅井にベッドに押し倒されて…

上から強く見つめられる。


その瞳に捕らえられただけで動けなくなってしまって…


「…浅井さん?」


かろうじで出せた声で呼び掛ける。


すると、みのりの声に浅井が優しく微笑んで…



「…みのり、愛してるよ。

これからもずっと…愛してる」



涙が浮かぶよりも先に落とされたキスに、みのりが目を閉じた。


ベッドの上で絡めた指に光る指輪が、オレンジの優しい光に包まれていた。





.
< 290 / 292 >

この作品をシェア

pagetop