ずっと大好き…この恋は永遠…
形のない気持ちは、儚くて、脆くて…
もしかすると、永遠なんてないのかもしれない。
風化してしまったり、流されてしまったり…
絶対変わらない想いなんて、ないのかもしれない。
だけど…
どんなに想いが形を変えても
浅井さんを好きな気持ちは変わらないと思う。
ううん。
変わらないんじゃない。
もっともっと大きく、深く、育っていく。
ずっとずっと…浅井さんが大好き。
浅井さんだけが―――…
あたしの心を独占する。
この恋は…
きっと、あたしのたった一つの永遠―――…
…PULL…PULL…
「…うるせぇな。
いい加減諦めろよ…」
「…出ようか?」
みのりの申し出に首を振り、浅井がみのりのケータイに手を伸ばし、その電源を落とす。
「…これで邪魔は入らないな。
…いい?みのり」
返事の代わりに、みのりが浅井の首に腕を回す。
「…大好き」
「オレも…」
何度目だか分からないやり取りに、2人で目を合わせて微笑んだ。
『ずっと大好き…
この恋は永遠』
―――fin―――
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