ずっと大好き…この恋は永遠…
「ずっと優しかったんだけどね…
卒業式に急に別れたいって言われて…
あたしの気持ちが重いって…
そんなしつこくしたつもりなかったんだけど…
悠太にしたら重かっ…」
わざと笑って…
何でもないように話すみのりを、浅井がきつく抱き締めた。
作った笑顔が痛々しくて…
あと…
「ごめん…
聞きたいけど…聞きたくねぇ…」
悠太の事を話すみのりを、見ていられなかった。
「でも…浅井さんが思うような事は何も…」
「もう黙ってろ…」
黙らないみのりの口を浅井が無理矢理塞いだ。
「…っ…ん…」
時折もれるみのりの声と大きく開いた胸元に浅井の理性が揺さぶられる。
だけど頭に流れる塚越の声が邪魔をしていた。
『元彼が忘れられない』
それはきっと間違いなく悠太の事を指していて…
2年も引きずっていた事が、みのりの悠太への想いの大きさを教えていた。
終わる事なくキスを求めてくる浅井の背中を、みのりが抱き締めた。
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