ずっと大好き…この恋は永遠…
心配する事なんて何もないのに…
なかなか抱き締める腕を緩めない浅井を、みのりが必死で抱き締め返した。
言葉でいくら言っても足りない気がして、ぎゅっと浅井以上の力で抱き締める。
いつもなら
「痛ぇよ(笑)」
そう笑う浅井が今日は何も言わなくて…
みのりが抱き締めたまま言葉を探していた時、浅井がやっと口を開いた。
「…みのり胸大きくなった?」
「むっ…?!
そんな事ないもんっ」
「オレのおかげ?(笑)」
わざとなのか、違う話題を…しかもちょっと恥ずかしい話題なんかを持ち出してきた浅井に、みのりが顔を赤くした。
そんなに否定する必要もなかったのに、みのりを過剰に反応させたのは…
以前、バイトしていた時の友達から聞いた浅井の情報。
『浅井はEカップが好きらしいから頑張れよ』
現在もEカップまでの道のりは…まだ遠い。
「浅井さんは大きいのが好きなんだもんね」
少し怒ったように言うみのりに、浅井が困った顔をして笑う。
「だからそれはあいつの嘘だって(笑)」
「じゃあどうゆうのがタイプ?」
「んー…
みのりがタイプ」
「…っ」
その言葉に何も言えなくなってしまったみのりを見て、浅井がふっと微笑んだ。
「そんな答え方ずるい…」
「どういたしまして(笑)」
にっと笑う浅井の胸を、みのりが叩いた。
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