ずっと大好き…この恋は永遠…




と、いうのも

「おかえり」

そう笑顔で迎えてくれる浅井の顔を見るのが好きで、毎回わざわざチャイムを鳴らしていたから。


そんなみのりに浅井も文句を言いつつも

「仕方ねぇなぁ(笑)」

と笑って受け入れていた。




なのに…


一向に開く気配のないドアに、みのりがカバンの中から白いキーケースを取り出し、その中に大事に掛けられている合い鍵を選んだ。





…―――カチャン…



重めの音を立てて鍵が開いて、みのりが少し遠慮しながら部屋に入る。


「浅井さん…?」


そぉっと中を覗いても浅井の気配は感じられなくて…

毎週毎週来ているのに、浅井のいないこの部屋には違和感が残ってしまう。


そわそわして落ち着かない気持ちを抱えながら後ろ手にドアを閉めた時、リビングに付いている明かりに気がついた。


浅井がいる事を教えているその明かりに、みのりの表情も一気に明るくなる。


内側から鍵を閉めてリビングを頭だけ出して覗くと…



「あれ…?」


いると確信していた浅井の姿はそこにはなくて…

みのりが周りを見回しながらリビングに足を踏み入れた。


電気は付いているし、ガラスのローテーブルの上の灰皿にも、まだ煙を立てるタバコがある。


それらは浅井がいる事を表しているのに、肝心の浅井の姿だけが見えない。


「……」


なんだか不安になってきてしまって、みのりが他の部屋を探そうとリビングを出ようとした時…





……――――――っ!!!?



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