ずっと大好き…この恋は永遠…
食堂で話しているのも周りに悪く感じて、みのりが席を立ち、更衣室に移動する。
支店の職員24人、うち女子が7人。
8畳ほどの更衣室でも十分の広さだった。
置かれている細長いロッカーの中からメイク道具を取り出しながら返事をする。
腰を下ろすと、古いパイプ椅子が小さくきしんだ。
「そっか。
で、相談って?」
『あ、面接で何聞かれましたか?』
「えっとね…」
面接での質問内容、筆記試験の内容、仕事の内容、etc…
一生懸命に色々と聞いてくる塚越に好感を持ちながら答えていたみのりを動揺させたのは…
少し言いづらそうに切り出した塚越の言葉。
『そういえば今教習所に通ってるんですけど、佐倉先輩、浅井さんって知ってますか?』
「え…あ、うん」
急に出てきた浅井の話題に、一瞬失った言葉を引っ張り出す。
別におかしい事じゃない。
同じ教習所に通っているなら、塚越が浅井を知っていたっておかしくない。
なのに…
なぜだか嫌な予感が、みのりを包む。
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