ずっと大好き…この恋は永遠…
『お掛けになった電話は電波の届かない…』
仕事が終わってかけ直してみても浅井のケータイは繋がらなかった。
温泉って…
電波届かないのかな…
パチンとケータイを閉じるみのりの表情は陰っていた。
たったアレだけの事。
何度もそう考えるように思考修正したのに、結局気になってしまって…
なんで…
たったアレだけの事で不安になっちゃうんだろ…
ちゃんと付き合えるようになって、もう片思いの時みたいな不安はないと思ってたのに…
浅井さんはあたしが好きって言ってくれてるのに…
塚越さんの事が気になって仕方ない。
どんな子だか顔も知らないのに…
それとも、知らないから不安になるのかな…
みのりが落ち込んだ表情のまま車に乗り込む。
お気に入りの曲ばかり集めたMDを流しても、上がる様子のない気持ちに小さくため息をついた。
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