ずっと大好き…この恋は永遠…



『…なんかあった?』


「え…なんで?」


『みのり、オレが仕事中とかって気使ってあまり掛けてこないから。

掛けてきたって事は何かあったんじゃないかって思ってさ』


浅井の言葉に、みのりが声を詰まらせる。


浅井の声を聞いた途端に、塚越の事が何でもない事のように感じてきて…

言葉が詰まった。



「あの…ね?

浅井さん、教習所で塚越さんって南商の子教えた?」


『あぁ、1回だけな。

南商に南丘銀行の求人が行ったのも塚越に聞いたんだよ。

今年は塚越が受けるらしいな』


「うん…」


当たり前のように塚越が南丘銀行を受ける事を知っていた浅井に、みのりが歯切れの悪い返事を返す。


浅井から南商に南丘銀行の求人がいった事を聞いた時はあんなにほっとして喜んだのに…


その情報が塚越から浅井に伝えられたものだと聞いただけで、あの時喜んだ自分が少しだけ嫌になる。



「今日…塚越さんから電話あったんだ。

仕事の事教えて欲しいって…

あと…」


浅井の事を気にしていた事を言おうとしたみのりの口が止まる。


塚越の気持ちを自分から浅井に伝えていいのか分からなくて…

言葉が出てこない。


『あと…?』


突然黙ったみのりに、浅井が問い掛ける。


浅井の低い優しい声に急かされて、みのりがゆっくりと口を開けた。



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