ずっと大好き…この恋は永遠…
突然後ろから抱き締められてみのりの体が強張った。
「……っ…」
すっかり声も出なくなってしまって、頭も真っ白になって、みのりを恐怖だけが支配した時…
「…びっくりした?」
耳の辺りから慣れ親しんだ声が聞こえた。
低めのとびきり甘い声が…
「…浅…井さ……?」
ゆっくり顔だけ振り向くと、にっと笑う浅井の姿があって…
「みのり?!」
安心して腰の抜けたみのりがその場にペタンとしゃがみこんだ。
驚いた表情を浮かべる浅井がみのりの前にしゃがんでその顔を覗くと、すっかり泣き顔になってしまったみのりの顔に気付いた。
「…そんなにびっくりした?
いや、ただいつも「おかえり」って向い入れてただけじゃマンネリかなって思ってさ(笑)」
「あたしはそれが好きだって言ってるの知ってるくせに…
…もう…本当にびっくりした…
…ってゆうか腰が抜けちゃった…」
涙目で訴えてくるみのりに浅井がふっと笑みをこぼす。
いつもなら着替えてからくるみのりが、今日はよっぽど急いで来たのか、会社の制服のままで…
ついこないだまで高校の制服を着ていた事を思い出すと、なんだか変な感じだった。
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