涙の殺し屋


「やっぱりここはいいねぇー昔と全然変わらない」



『だな、いまだにワシのことを畏れて依頼者しかこないものな』



洞窟のそばの花畑で寝転がる



「気持ちー!」



『だなー!‥ん?こんな季節にタンポポか‥』


「タンポポ‥?」


見るとあのお母さまがわからないと言っていた花が咲いていた



「これ‥!!」



『なんだ?狐涙タンポポ好きだったのか?』


「これ、タンポポ‥って言うの?」


『ん~、確かそうだったぞ!悪魔界にも咲いていたし』




タンポポ‥



もう少し早くわかっていればお母さまに伝えられたのにな‥



ため息をつきながら空を見る


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