涙の殺し屋


「「梨花はオレの姉ちゃんみたいなやつで毎日一緒にいた‥だけど、あの日急にメールが来て“うち、またお父さんとケンカした!私は生きる価値がないんだって”というメールが届いて‥」」


と彼女が目の前で階段を落ちたこと、お父さんは梨花のブランドしか興味がなかったことを全部話してくれた



『おい、聞くかぎりおかしくないか?』


確かにそう、じゃなんであの人は突き落としたなんていったの?


「あの、ある人が突き落としたとか言ってたんですが‥」


「「もしかしておじさん?‥あの人は自分の言葉が梨花を苦しめていたことを知らず近くにいたオレを突き落としたとかいうんだー‥」」



「そうなんだ‥」


本当にこの人を殺していいのかな‥



でも‥



「ごめんなさい、ある人の依頼であなたを消さなければ‥消さ‥‥」



涙がぽたぽたとこぼれ落ちる


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